――鬼束さんはいつも曲のタイトルなどは言葉のもつ響きや、イメージでつけるということでしたが、今回の『流星群』という言葉から想像するイメージはどんなものだったんですか?
「ディズニー・キャラクターのティンカーベルが、持ってる杖を振った時に広がる無数の星かな(笑)?」
――前のシングル『infection』と比べると、声や歌い方が優しいですね。歌詞から受けるイメージは「悲」ですけど、声や楽曲自体のイメージは「慈」でした。この曲のなかで描かれてる感情って、どういうものなんでしょう?
「どういうものなんでしょう(笑)?“こういう歌い方でいこう!!”って決めても、私の場合、歌い始めればその曲の中に入っちゃうんで。でも、一歩引いて聴いてみると、曲調もすごく温かくて優しいものになってるし、声も穏やかでひろい感じなので、「慈」というのはみんな感じてしまうかも」
――歌詞の中の「貴方が触れない私なら 無いのと同じだから」っていう部分に驚きました。自分の存在意義を、これほどまで完全に他者に求める言葉って、今までの鬼束さんにはなかったと思うんですが。
「いつもそうなんですけど、私の場合、あんまり考えずに自分から出てくるものをそのまま歌詞にしちゃうんで。非常に感覚的な行為だから、自分でもあんまり上手く説明出来ないんです。強いて言えば、私は基本的に1人でいる時間も結構好きなんですけど、だからこそ、大好きな誰かといる時はその温かさを異常に感じ過ぎてしまう時があるような気がします」
――現在は2ndアルバムの制作中ということですが(1月下旬現在)、どんな感じになってるんでしょう。今の段階で教えて頂けることって、何かありますか?
「実は私のデビューアルバムは2枚組だったんです(笑)。“インソムニア2”って感じっすかねぇー(笑)!? まあ、聴いて下サイ」
――春には再び全国ツアーが決まりましたね。鬼束さんにとって、ライブってどんな場ですか? ツアーに向けて何か一言あればお願いします。
「特にないかな。大好きな歌を精一杯歌うことだけです。今はレコーディング中なので、そっちに全精力をつぎ込んでますので、それ以外のことは後で考えたいと思います(笑)」 |
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