想いがありすぎると言葉って単純化する。
「音楽とは祈りのようなものだ」とは誰の言葉だっただろうか。鬼束ちひろの歌を聴くと力強い意志とともに「祈り」を感じてしまう。それは今回のニューシングルでも例外ではない。『Sign』そしてC/Wの『ダイニングチキン』は陽と陰、あるいは表裏一体となった1つの曲に聴こえてくる。 「この曲は私の中では今までで最もシンプルかつドラマティックな歌詞だと思ってます。生きているといろいろあるけど、人それぞれが持ってるいろいろな愛情をありったけの想いを全部込めて感じましょう!
そんな感じですかねぇ。例えば恋愛だと、その結果とかではなくて、思いっきり相手を想う気持ちで胸がいっぱいになる感じを表現したかったんです。想いがありすぎると言葉って単純化する(笑)。歌詞が『僕』と『君』になってるのもポイントで、世界観が広がるんです」
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